(仮訳)色丹島産のロシア新産種、Fissurina inabensis
Chesnokov, SV., Pan’kova, VV. & Konoreva, LA. 2023. Fissurina inabensis (Graphidaceae, Ascomycota), a new record to Russia from Shikotan Island. Turczaninowia. Available at: http://turczaninowia.asu.ru/article/view/12825 [Accessed June 27, 2023] 【R3-10733】2023/6/27投稿

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3行まとめ

色丹島の森林においてイチイやトドマツの幹に発生したFissurina inabensisをロシア新産種として報告した。
本種は従来日本、台湾、タイから知られており、Fissurina属のロシアからの報告も初とされた。
本種との同定はITS領域の分子系統解析によっても確かめられ、F. insidiosaに近縁であった。

(ロシア新産種)

Fissurina inabensis (Vain.) M. Nakan. & Kashiw.
スジモジゴケ
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【よく似た種との区別】
Fissurina insidiosa
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本、台湾、タイ、ロシアではなく米国などに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fissurina undulata(オオスジモジゴケ)
地衣成分としてスチクチン酸を産生する
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい
本種と異なり子嚢胞子が多数の隔壁および小室からなる石垣状